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■柱4:個別カウンセリング


  1. 目次
  2. ■あなたの会社は人的パワーを有効利用していますか?
    1. ■個人の活力を自然に引き出すカウンセリング
    2. ■Pra★storのカウンセリングは個人の自律性を支援します
    3. ■心理学の2つの異なった流れ
    4. ■人間性心理学に基づくカウンセリング

 

■あなたの会社は人的パワーを有効利用していますか?

企業の最高経営責任者に、「あなたの会社で最も重要なリソースは?」と尋ねると、誰もが口をそろえたように「人材である」と答えます。ところが、「あなたの会社でいちばんのネックは?」と尋ねると、これまた「人材である」と答えるのです。

つまり人的パワーとは、企業の成長に欠かせない最も重要な役割を担いながら、そのパワーの使い方を一歩間違えると、逆に成長の足を引っ張ることにもなりかねない、ということです。そのことを誰もがよく知っていながら、今までは人的パワーの有効利用の方法に決定打がなかったというのが本音のようです。

 

■個人の活力を自然に引き出すカウンセリング

Pra★storの個別カウンセリング技法は、最先端のヒューマニスティック(人間性)心理学に基づいています。その根本理念は、次のようなものです。

「人間は誰でも例外なく、旺盛な好奇心・探求心と学習意欲を持って生まれてくる。したがって、はた目には無気力で怠惰に見える人がいたり、指示がないと自分からは何もしない人間がいるとしたら、それは何らかの原因で意欲が阻害されていることを意味する」

したがって、個人の意欲を阻害している原因をつきとめ、それを取り除いてやることによって、人は自ら自然にヤル気を発揮するのです。

 

■Pra★storのカウンセリングは個人の自律性を支援します

Pra★storのカウンセリングでは・・・

○症状を診断し、病名をつけて処方箋を書くというようなことはしません。

○矯正や治療のために、特定のプログラムなどによって個人を拘束したりしません。

○正しい答えは常にカウンセラーにあり、個人をそれに当てはめていく、という考え方ではありません。

○あくまで個人の内面にフォーカスを当て、自律性を阻害している要因を一緒に考えていきます。

○特定のカウンセラーだけがカウンセリングするのではなく、職場における相互カウンセリングの風土が定着するよう支援します。

※20世紀の心理学には、行動主義(経験主義・実証主義)心理学派とヒューマニスティック(人間性)心理学派という大きな二つの流れがあります。この二つの学派の違いと、Pra★storがどちらの理論に立脚しているかを、臨床ケースを交えながら解説しましょう。

 

■心理学の2つの異なった流れ

20世紀の心理学を概観すると、そこにはまったく異なる大きな2つの流れが見えてきます。1つは、B・F・スキナーの行動主義心理学に始まり、後に経験主義や実証主義へと発展した流れで、もう1つは、フロイトの精神分析に始まり、ロジャース、パールズ、マズローらに受け継がれたヒューマニスティック(人間性)心理学の流れです。

行動主義・経験主義・実証主義は、実験によって収集されたデータの統計的な分析結果を理論的基盤とし、「人間に特定の刺激を与えれば、期待される行動をとる」という「人間機械論」的な理念を提唱しています。

一方、人間性心理学は、あくまで臨床経験を理論的基盤とし、「人は、特定の刺激に必ず特定の反応を返すとは限らず、むしろ個人の内的な動機や感情のダイナミズム(力動過程)によって行動が引き起こされる」としています。

長い間、両者は相容れない考え方でしたが、エドワード・L・デシなど、実験データを基盤にしながらも人間の内面にフォーカスをあてた理念を打ち出す研究者も現れ、経験主義心理学者の中にも人間性心理学へと歩み寄る人が出てきています。

この2つの心理学派の、人間に対するアプローチの違いを如実に示すエピソードをご紹介しましょう。

<臨床ケース>

〇患者:S子さん(20歳)。彼女が11歳のときに母親が恋人を作って家出。以来父親と二人だけの生活を強いられるが、学校では頑張ってよい成績を上げ、トップクラスの大学の看護学科に入学。
そこから食べ物に対して奇妙な行動をとるようになる。彼女はすでにやせ細っていたにもかかわらず、たとえば、ピザからチーズだけこそげ取って食べたり、ドレッシングなしでサラダを食べたりなど。友人に勧められ、摂食障害の専門クリニックへ。

〇診断:神経性食不振症

<クリニックでの治療プログラム>

○治療目標:「行動変容法」を通して患者の食習慣を変化させる。

○治療方法:食事の目標量を決め、食べたものをすべて記録させ、一定カロリーの摂取を義務づけ、進行表を用いて体重増加をモニターする。

※S子さんは、この治療計画への同意を示す契約書に署名させられ、生活の改善がみられない場合は、さらに厳しいプログラムが用意されると言い渡された。

〇プログラムに対する患者の反応:

 S子さんは、治療中、目標体重に届いたことはただの一度もなかった。クリニックでの検査の日、彼女は体重を重く見せかけるため、大量の水を飲んでいたことが後に判明した。


◆精神力動的アプローチへの変換◆

治療者が交代し、まったく違うアプローチが用いられた。新しい治療者は、患者が示す特定の不適応行動(きちんとした食事を摂らない)にはあまり重きをおかず、患者の話に注意深く耳を傾け、彼女の視点から世界を見ようとし、彼女の内面で何が起こっているのかに集中した(たとえば、彼女がピザからチーズだけをこそげ取ったとき、何を考え、どう感じていたのか、など)。
その結果、彼女の方から自分の感覚について、次のような話を持ち出してきた。

○彼女はすでにガリガリに痩せていたにもかかわらず、まだ自分は醜く太っていると思い込んでいる。

○こうした異様な自己認識は、自分が無能だとか、批判されているとか、審査されていると感じるときにだけ現れる。

やがて彼女は、自分の傷つきやすさを、母親に捨てられ、父親から必要以上に統制されてきたという出来事と結びつけて考えられるようになり、もうそれほど厳しく自分の身体を統制しなければならないとは思わなくなった。

 

■人間性心理学に基づくカウンセリング

この感動的なエピソードで明らかなことは、クリニックでの治療プログラムは行動主義(経験主義)的なアプローチであり、精神力動的アプローチは人間性心理学の立場である、ということです。

そして、行動主義的なアプローチでは、患者は自分が摂食障害であるということに意識を向け、それを克服しようとするどころか、いかに検査を免れるかに心血を注いでしまう結果になるということです。

逆に、いかなる押しつけや統制(目標の義務づけ、監視、ペナルティなど)もせずに、ただ相手の立場や感覚にフォーカスを合わせることによって、患者は自ら心を開き、自分で原因に気づくようになるのです。

どちらのアプローチがより有効かは一目瞭然でしょう。そしてもちろん、Pra★storが採用しているカウンセリングの手法は、人間性心理学の理念に基づいています。


 
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